「話し方」の心理学―必ず相手を聞く気にさせるテクニック ニーレンバーグ,ジェシー・S.

・考え方、感情、行動はどれも習慣と切り離すことはできない。

・習慣とするには、ある行動を繰り返すだけではダメで、繰り返すことによる見返りが必要といえる。

・会話とは感情の綱引きであり、知らず知らずのうち自分の願望を正当化してしまうことがよくある。

・一見、わけもなく心配になったり、怒りを感じたりする場合でも、必ず正当な理由が裏にはあると考えるべき。

⇒知らず知らずのうちに人の不幸を願ってしまっているケース。その事実には気づけない。

・理詰めでの説得は相手を追い込み、自分は相手より利口であるという気分は味わえる。しかし、相手はより頑なになる。

※こと感情にかんしては、論理は無力であると知るべき。

・遠回しに自分の感情に気づくように仕向けてあげることで、他人を変えられる可能性はある。それでもダメな場合も多々あるが、それくらいしかやりようがない。

・怒りは決して危険なものではなく、自然の反応である。一時的なものでもある。感情を抑えるのではなく、うまく付き合う方法を見つけていくべき。⇒自分の感情に目を向ける習慣を持つ。

・潜在的なメッセージ 5種類の活用法

①自分をアピールする。

⇒素直な言葉ってしっかり肯定すると良い。心からそう思うことが大切。

②人を攻撃する。

a 人と比べる。人を傷つけたいなら、誰かと比べればよい。

b 軽視する。誰かをほめるときには手放しで心の底からほめること。

c からかい。からかいを受けた場合には、気を悪くするそぶりは見せないこと。そうすることで暗に批判ができる。

d 悪口。悪口は人を通すと、より印象が悪くなる。

③要求を出す。お願いする時は素直に頼むと心が楽。

④人をコントロールする。相手の自尊心をくすぐり、それと引き換えに要求をのませる。

⑤愛情を表現する。相手を批判する気持ちがなければ、すべて愛情表現になる。